ドライブ旅!カナディアンロッキーの国立公園(バンフ、ジャスパー、ヨーホー、クーテナイ)

2019年8月(1CAD=80JPY):

2019年8月、カナディアン・ロッキーの4つの国立公園を現地6日間で周遊してきた。ビザの申請、通信用のKKプリペイドSIMカード(データ通信のみ)と国立公園パスポートの購入はネットで済ませた。レンタカーは狭い山道も通れるように中型車にした。
国立公園内の宿泊施設は比較的高額な上、早くから抑えられているので、手ごろな場所を探すのに苦労した。

 

旅程
前泊日:成田空港~仁川国際空港~シアトル国際空港~カルガリー国際空港
1日目:カルガリー~ヒントン
2日目:ヒントン~ジャスパー国立公園
3日目:ジャスパー国立公園~ヨーホー国立公園~レイク・ルイーズ
4日目:レイク・ルイーズ~ヨーホー国立公園~レイク・ルイーズ
5日目:レイク・ルイーズ~クーテナイ国立公園~ラジウム・ホットスプリングス~バンフ
6日目:バンフ~レイク・ルイーズ~カルガリー

ドライブの様子

 

前泊日:8月7日(水)
日本からカナダへ移動。トランジットの仁川国際空港とシアトル国際空港でご当地料理を食べた。

どじょうスープ
チゲ鍋
ドラフト・ビール(ブルームーン)
ダンジネスクラブのサラダ

カルガリー国際空港から市内までレンタカーで移動し、インターナショナル・ホテル・カルガリー(International Hotel Calgary)にチェックインをした。夕食は近所のザ・ケッグ・ステーキハウス(The Keg Steakhouse)で食べた。

プライムリブ・ステーキ

 

1日目:8月8日(木)
バンフ国立公園に入り、ボウ・バレー・パークウェイ(Bow Valley Pkwy)、アイスフィールド・パークウェイ(Icefields Pkwy)、イエローヘッド・ハイウェイ(Yellowhead Hwy)を通り、途中下車をしながらヒントン(Hinton)まで行った。

ロッキー山脈が近づくにつれて地表に靄が立ち込めてきた。やがて濃い雲がかかった山脈が見え始めた。

バンフの街を過ぎると側道のボウ・バレー・パークウェイ(Bow Valley Pkwy)に入った。トランスカナダ・ハイウェイ(Trans-Canada Hwy)は高速道路なので、こちらの道路の方が野生動物と遭遇し易いのだが出会わなかった。

ボウ・バレー・パークウェイからアイスフィールド・パークウェイ(Icefields Pkwy)に入り、少し走ったところにブラックベアがいた。


熊ベリーを食べるブラックベア

最初にペイトー・レイク(Peyto Lake)に寄った。展望エリアまで10分位の坂道を歩いた。この氷河湖は、溶け込んだ氷河粉(ひょうがふん)に光が反射して色が変化する。

キツネの形のペイトー・レイク

15分位のゆるやかなハイキングコースは高山植物でいっぱいだった。

ハイキングコース
高山植物のお花畑

その後ウォーターフォール・レイク(Waterfowl Lake)に寄った。ムースが出るポイントだがいなかった。

ウォーターフォール・レイク

途中、塩を舐めているビッグホーン・シープがいた。

塩を舐めるビッグホーン・シープ

次にコロンビア大氷原に行った。往復約1時間のトゥ・オブ・ザ・アサバスカ・グレシャー・トレイル(Toe of the Athabasca Glacier Trail)を歩き、コロンビア大氷原の一部のアサバスカ氷河を見た。ビジター・センターからは雪上車がでているので、それに乗れば氷河の上に行ける。

アサバスカ氷河

次にアサバスカ・フォール(Athabasca Falls)へ寄った。落差23mの瀑布は迫力があった。

アサバスカ・フォール

ジャスパー(Jasper)の街を通り過ぎると、夕食中のビッグホーン・シープの群れがいた。

ビッグホーン・シープ

夕方、ヒントン(Hinton)のツイン・パイン・イン・スイーツ(Twin Pine Inn & Suites)に到着した。この街は国立公園外になるが、野生のビーバーが見られるので訪れた。宿の人にビーバーが出る時間帯を尋ねたが、天候にも左右されるので分からないということだった。夏の日没時刻を考えると少し早かったがビーバー・ボードウォーク(Beaver Boardwalk)へ向かうことにした。

ビーバー・ボードウォークには6時前に到着した。どうビーバーを探せばよいのかわからないでいると、子連れの男性が教えてくれた。ビーバーがいるところは水草が揺れたり、潜る音が聞こえてきたり、水面に波紋が残ったりするようだ。30分位で食事中のビーバーを見つけることができた。

食事中のビーバー
泳いでいるビーバー

ビーバーは二匹いて、6時半ごろから約10分間見れた。その後水草の中に消えて行き、7時過ぎまで待ったがもう現れなかった。後から来た観光客は見られずに帰っていった。

ロッジでシャワーを浴びて、夕食はカナディアン・ステークアウト・スポーツ・バー・アンド・グリル(Canadian Steakout Sports Bar and Grill)でとった。

クラフト・ビール
トマホーク・ステーキ

06:30 ホテルをチェックアウト
08:00 バンフ国立公園に入園
10:20 ペイトー・レイク
11:40 ウォーターフォール・レイク
13:00 コロンビア大氷原
15:00 アサバスカ・フォール
17:30 ロッジにチェックイン
17:45 ビーバー・ボードウォーク
20:00 カナディアン・ステークアウト・スポーツ・バー・アンド・グリルで夕食

 

2日目:8月9日(金)
終日ジャスパー国立公園で観光をした。

朝食後チェックアウトして、カナディアン・ロッキー最大の自然湖マリーン・レイクへ向かった。

貨物列車
マリン・レイク・ロード沿いにいたエルク

私たちはボールド・ヒルズ(Bald Hills)ハイキングコースを約4時間半かけて歩いた。人気のボート・クルーズに乗れば、湖に浮かぶ小島スピリット・アイランドが見られる。

登山道(前半)
登山道(中盤)
イタチ?
1つ目のピーク
1つ目のピークから見たマリーン・レイク

雲が低いところにあり視界はあまり良くなかった。ほとんどのハイカーは1つ目のピークからマリーン・レイクを見て帰って行ったが、私たちは先へ進むことにした。

ワイルドフラワー

2つ目のピーク
2つ目のピークから見たマリーン・レイク

2つ目のピークの先にも登山道は続いていたので先へ進んだ。

1つ目と2つ目のピーク
3つ目のピーク

3つ目のピークに辿り着いた時には12時を回り気温は高くなっていた。先ほどまで山頂にかかっていた雲は上昇し見晴らしが良くなった。マリーン・レイクにも近づき、これまでより良く見えた。

3つ目のピークから見たマリーン・レイク

登山道は更に続いていたが、あまり人が通っていなさそうだったので下ることにした。3つ目のピーク周辺にはこれまでと違う小さなワイルドフラワーがたくさん咲いていた。

残雪とマリーン・レイク
コロンビア地リス
アメリカアカリス

中腹から見たマリーン・レイク

下山後マリーン渓谷へ向かった。途中ビッグホーン・シープの群れとすれ違った。

マリーン渓谷に架かる6つの橋のうち第1、第2、第6の橋に行った。マリーン渓谷は冬の方が人気なので機会があればまた来たい。

第一の橋

その後バーレー・オブ・ザ・ファイヴ・レイクス(Valley of the Five Lakes)へ向かった。約2時間のハイキングコースで、色の異なる5つの湖が楽しめる。しかしこの日は夕方から曇ってしまったので色が半減してしまった。

ジャスパーの街のマウント・ロブソン・イン(Mount Robson Inn)にチェックインをしてシャワーを済ませ、ザ・レイブン・ビストロ(The Raven Bistro)で夕食をとった。サーモン料理が特に美味しかった。

ビーフ料理
サーモン料理

08:00 ロッジをチェックアウト
10:00 ボールド・ヒルズでハイキング開始
14:30 ハイキング終了
16:30 バレー・オブ・ザ・ファイブ・レイクでハイキング開始
19:30 ハイキング終了
20:00 ロッジにチェックイン
21:00 ザ・レイブン・ビストロで夕食

 

3日目:8月10日(土)
ジャスパー国立公園でハイキングをした後ヨーホー国立公園に行き、レイク・ルイーズで宿泊した。

朝食後チェックアウトをして、エディス・キャベル・ミドウズ・トレイル(Edith Cavell meadows Trail)へ向かった。この日も雲が低く、氷河湖の上にあるエンジェル氷河に雲がかかっていた。

ハイキングコースは堆積地形に始まり、森林を抜けると高山植物のお花畑が広がっていた。

氷河湖と雲に隠れたエンジェル氷河
堆積地形のハイキングコース
キャベル・メドウズの高山植物のお花畑

ビューポイントに到着したが、相変わらず雲がかかっていてエンジェル氷河は見えなかった。

ビューポイントから見た氷河湖

私たちは高山植物が広がる易しい道を3時間位で往復したが、コースを1周すれば険しい道も楽しめる。

コロンビア地リス
シラガマーモット

その後レイク・ルイーズへ向かった。道中2か所でブラックベアを見つけ、ボウ・レイクで小休止をした。

アサバスカ滝とコロンビア大氷原の間にいたブラックベア
ボウ・レイク
レイク・ルイーズ付近にいたブラックベア

レイク・ルイーズを観光する予定だったが、道を間違えてヨーホー国立公園に入ってしまった。予定を変更してナチュラル・ブリッジとエメラルド・レイクに行った。

ナチュラル・ブリッジ
エメラルド・レイク
エメラルド・レイク
エメラルド・レイク

レイク・ルイーズのマウンテニア・ロッジ(Mountaineer Lodge)にチェックインをしてシャワーを済ませ、近くのスーパーマーケットで虫よけ薬を買った。夕食はアウトポスト・パブ(Outpost Pub)でとった。

クラフト・ビール
日替わりメニューのプライムリブ・ステーキ

09:00 ロッジをチェックアウト
09:45 エディス・キャベル・ミドウズ・トレイルでハイキング開始
12:45 ハイキング終了
15:30 ボウ・レイク
16:50 ナチュラル・ブリッジ
17:15 エメラルド・レイク
18:00 ロッジにチェックイン
20:00 アウトポスト・パブで夕食

 

4日目:8月11日(日)
終日ヨーホー国立公園でハイキングをした。

トレイルヘッドを間違えたので、休憩なしで11時間半以上歩くことになってしまった。ツイン・フォールズ・トレイルヘッド(Twin Falls Trailhead)から入り、ヨーホー・バレー・トレイル(Yoho Valley Trail)、ホエールバック・トレイル(Whaleback Trail)、セレステ・レイク・トレイル(Celeste Lake Trail)を歩いた。手軽に氷河の横を歩けるアイスライン・トレイル(Iceline Trail)なら、ウィスキー・ジャック・トレイルヘッド(Whiskey Jack Trailhead)から入り往復5時間位で歩ける。

序盤のヨーホー・バレー・トレイルは森林の道で、時々きつい登りの岩場があった。ラフィング・フォールズ(Laughing Falls)とツイン・フォールズ(Twin Falls)が見どころだった。

ラフィング・フォールズ
ツイン・フォールズ

ツイン・フォールズを過ぎてホエールバック・トレイルに入ると登りがきつくなった。

シラガマーモット

シラガマーモット

勢いよく流れる川にかかる橋を渡ると、高山植物のお花畑が広がる緩やかな道がしばらく続いた。視界が開けて山脈の景色も素晴らしかった。

高山植物のお花畑

ホエールバック・トレイルの頂上からは周囲の山脈がぐるりと見渡せた。

セレステ・レイク・トレイルは森林と草原のゆるやかな道だった。途中セレステ・レイクがあった。

セレステ・レイク
お花畑の森林道
正面にエメラルド氷河
コロンビア地リス

今回の目的地アイスライン・トレイルは、荒涼とした堆積地形と山脈と氷河の景色が広がっていた。

ワイルドフラワー
チビシマリス
エメラルド氷河と氷河湖
エメラルド氷河
タカカウ滝を眺望
下り道
タカカウ滝

最後にカナダで2番目の大瀑布タカカウ滝を間近で見た。

タカカウ滝

連泊できる部屋が無かったので、前日と同じマウンテニア・ロッジの別部屋に再度チェックインした。長時間のハイキングで夕食が遅くなってしまったが、ビル・ペイトーズ・カフェ(Bill Peyto’s Cafe)がまだ開いていた。

クラフト・ビール
フィッシュ・アンド・チップス

07:30 ロッジをチェックアウト
08:00 ヨーホー国立公園でハイキング開始
19:30 ハイキング終了
20:00 ロッジにチェックイン
21:00 ビル・ペイトーズ・カフェで夕食

 

5日目:8月12日(月)
レイク・ルイーズ周辺観光を予定していたが、天気が悪かったので翌日の計画と入れ替えてクーテナイ国立公園を回った。

最初にトランスカナダ・ハイウェイからクーテナイ・ハイウェイ(Kootenay Hwy)に入ってすぐの大陸分水嶺(Continental Divide)に寄った。ここはバンフ国立公園とクーテナイ国立公園の境界であり、アルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州の境界であり、大西洋と太平洋の分水嶺(雨水が流れる方向の境界)になる。

大陸分水嶺

カナディアン・ロッキーでは小規模な山火事は頻繁に発生しているが、クーテナイ国立公園では2017年に大規模な山火事があり、一部のトレイルは未だ閉鎖されていた。ハイキングを予定していたマーブル・キャニオン(Marble Canyon)やペイント・ポッツ(Paint Pots)も散策路修繕の為閉鎖されていた。

予定を変更してクーテナイ国立公園のもう一方の出入り口ラジウム・ホット・スプリングスまでドライブした。シンクレア・キャニオン、ビジターセンター、町のスーパーに立ち寄った。

シンクレア・キャニオン

ラジウム・ホット・スプリングスからバンフへ戻りながら、オリーブ・レイク、クーテナイ・バレー・ビューポイント、ドッグ・レイクなど短時間で回れるポイントに寄った。雨は激しく降ったりやんだりしていた。

オリーブ・レイク

クーテナイ・バレー・ビューポイント。天気がいい日は山脈が見渡せる。

ドッグ・レイクは往復約2時間のハイキングコースで、雨が降っていても歩きやすい平坦な道だった。

ドッグ・レイク

バーミリオン・クロッシングの土産物店に寄って、この日は早めにバンフの街のバンフ・イン(Banff Inn)にチェックインした。

土産物店に寄り道しながら、チャックス・ステーキハウス(Chuck’s Steakhouse)へ夕食に行った。

クラフト・ビール
肉料理

カナダワイン
サーモン料理

昼間あまり歩かなかったせいか眠くなかったので、ロッジのバーで飲みなおした。

クラフト・ビール

燻製肉のサンドイッチ

09:30 ロッジをチェックアウト
10:30 大陸分水嶺
12:00 シンクレア・キャニオン
13:00 ラジウム・ホット・スプリングスのビジターセンター
14:00 ドッグ・レイク
18:00 ロッジにチェックイン
20:00 チャックス・ステーキハウスで夕食
22:00 バー

 

6日目:8月13日(火)
予報通り良い天気になった。レイク・ルイーズ周辺を観光し、カルガリーへ移動した。

予定ではレイク・ルイーズの近くのモレーン・レイクからテンプル山を登るつもりだった。しかしモレーン・レイクの駐車場が満車となり、8時前に行った時には既に道路が閉鎖されていた。レイク・ルイーズ周辺の道路はUターンが禁止になっていたので一度街に出てから戻ってくると、レイク・ルイーズの駐車場も満車になってしまった。しばらく駐車スペースを探していると、他の車が駐車場の空きスペースに無理やり詰め込んでいき、路駐ぎりぎりまで車でいっぱいになってしまった。

あきらめてビジターセンターで対策を尋ねると、少し離れた大型駐車場から送迎バスが出ていると言われた。結局、大型駐車場で2時間並んでレイク・ルイーズに行き、更にレイク・ルイーズから2時間半後に出発するモレーン・レイク行きのバスを予約することになった。

大型駐車場でバスを待つ人たち

モレーン・レイク行きのバスを待つ間レイク・アグネスまでハイキングをした。2時間半かかる道を約2時間で歩かなければならなかったので少しハードだった。

途中のミラー・レイク

ミラー・レイクのチビシマリス
レイク・アグネス

レイク・アグネスのチビシマリス

バスは定刻に出発した。モレーン・レイクの風景は以前カナダ紙幣に印刷されていて、噂通りの美しい場所だった。また機会があればハイキングをしながらゆっくり眺めたいと思った。

モレーン・レイクとテン・ピークス

終バスの時刻が早いので土産物店で買い物を急いだ。バスはレイク・ルイーズには戻らず、街のバス停と大型駐車場に向かった。

レイク・ルイーズ周辺観光に時間がかかってしまい、国立公園パスポートの有効期限16時を過ぎてしまったが、問題なく出られた。国立公園の外のキャンモアでガソリンスタンドに立ち寄り、カルガリーのウェストマウント・リバー・イン(Westmount River Inn)にチェックインした。夕食は近くのハンディ・ブロック・スモーク&ウィスキー(Hayden Block Smoke & Whiskey)でとった。ウィスキーと燻製肉のペアリングは初めてだったがとても相性が良かった。

クラフト・ビール
燻製肉

06:45 ロッジをチェックアウト
10:00 大型駐車場のバス乗り場
12:30 レイク・ルイーズ
15:45 モレーン・レイク
18:30 キャンモア
20:00 宿泊施設にチェックイン
21:30  ハンディ・ブロック・スモーク&ウィスキーで夕食

 

感想
カナディアン・ロッキーに6日間滞在したが、初日と最終日以外は天候に恵まれなかった。通常のカナディアン・ロッキーの天候がどんなものかはわからないが、午前中の涼しいうちはどんよりと雲が低く、気温が高くなると雲が上昇して青空が垣間見えることが多かった。ハイキング中は何度も雨が降ったのでレインウェアは必須だった。

蚊が多いので虫よけ薬は必須だった。何か所も刺されるので持参した虫刺され薬では間に合わなかった。

繁忙期のレイク・ルイーズは駐車場もバスも大変混雑するので、十分な下調べが必要だった。

野生動物を探すならバンフエリア以外の観光客が少ない場所が良さそうだった。特にレイク・ルイーズの先の道路沿いには、熊ベリーを食べているブラックベアを何頭も発見できた。

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