2024年12月:
関西に住んでいると、秋になれば京都の紅葉をふらりと見に行きたくなる。しかし今年は、円安の影響による外国人観光客も加わって、有名な観光地はかなりの混雑が予想されたので、周辺エリアは避けることにした。
西本願寺へは以前も銀杏を見に行ったことがある。その時は早すぎたか遅すぎたかで色づきが十分でなかったと記憶している。今年は朝起きたら快晴だった。これで銀杏の色づき状況が最高なら申し分ないのに、と思いつつ門をくぐった。すると、青空をバックに黄金色に輝く逆さ銀杏が待っていた。
一つ残念だったのは、夫のカメラにメモリーカードが入っていなかったことだ。気が付いたのは西本願寺を出てからで、夫が撮ったはずの写真が全て無いことになってしまった。次の場所では、私のカメラのメモリーカードを夫のカメラに使うことにした。
バスに乗って興聖寺へ向かった。深い理由があってここを選んだわけではない。機会があれば西陣織のネクタイを見繕いたいと思っていたところ、西陣織会館の周辺にあって、混雑を気にせず紅葉が見れそうな場所だったからだ。
興聖寺は通常時も拝観料が必要だが、紅葉シーズンは上乗せされ、少し高い料金設定にも思えた。よく手入れがされた境内で、人はほとんどいない、混雑とは無縁の場所だった。私たちが訪れた時間は、ちょうどお経が始まる頃で、誰でも参加することができるようだった。今回は参加しなかったが、心を落ち着けてお経を聞くのも京都の過ごし方として良さそうだ。このお寺は、お経の時間や境内の雰囲気を大切にするために、拝観料で混雑を制限しているのかもしれない。
その後、堀川せせらぎ公園を歩きながら西陣織会館へ向かった。公園は道路の分離帯も兼ねていて、銀杏並木がみごとだった。
西陣織会館では気に入ったネクタイが見つかった。帰り道は京都御苑を通り抜けた。あちらこちらで紅葉していた。
京都御苑を出ると、近くのビアバーに立ち寄った。今回写真を撮り忘れてしまったが、面白いビールを仕入れているお店で、それが目当ての常連さんもいた。