ドライブ旅!エアーズロック(ウルル=カタ・ジュタ)~キングス・キャニオン~ウェスト・マクドネル国立公園

2018年12月(1AUD=78JPY):

2018年の年末。オーストラリアのレッド・センター・ウェイを現地5日間に渡りレンタカーで周遊してきた。通信はOptusのプリペイドSIMカードを利用した。レンタカーは事前にネットで予約し、エアーズ・ロック空港で借りて、アリス・スプリングス空港で返却した。オフロード走行ができる4WDにした。連日45度を超える暑さだったので、日中の野外活動は控えざるを得なかった。コバエが顔にまとわりつくので、蠅除けネットは必須だった。ウルルは2019年10月に登山禁止となるが、今回登ることができた。

旅程
前泊日 東京成田空港~メルボルン国際空港
1日目 メルボルン空港~エアーズ・ロック空港~ウルル・カタジュタ国立公園
2日目 ウルル・カタジュタ国立公園
3日目 ウルル・カタジュタ国立公園~ワタルカ国立公園
4日目 ワタルカ国立公園~ウェスト・マクドネル国立公園
5日目 ウェスト・マクドネル国立公園~アリス・スプリングス空港~メルボルン空港

 

前泊日:12月26日(水)
23時過ぎにメルボルン国際空港に到着。到着ロビーにある通信会社OptusでSIMカードを購入し、その場でアクティベートした。この日は空港近くのホリデイ・インで1泊した。

1日目:12月27日(木)
午前中、メルボルン空港からエアーズ・ロック空港に移動した。パジェロの4WDを借りて、30分ほどでエアーズ・ロック・リゾートに着いた。摂氏47度の暑さだった。スーパーIGAで飲料水を買うと、ウルル登山口であるエアーズ・ロック・クライム・カーパーク(Ayers Rock Climb Carpark)へ向かった。途中、入園ゲートで72時間有効の入園券(A$25/大人)を買った。以後バーコード認証で入園できた。

この日はウルルの麓を1周歩く予定だったが、暑さのため車で移動しながら主要スポットを回った。それでもだいぶ体力を消耗したので、カルチャーセンターの喫茶店で休憩をとった。ここは、アボリジニたちがアボリジニアートを描いていたり、展示品を見ることができたり、土産物店があったりして思いのほか楽しむことができた。

ウルルの麓

Mutitjulu Waterhole
アボリジニの絵
Wave Cave

サンセット鑑賞の前に一度リゾートに戻り、アウトバック・パイオニア・ロッジ(Outback Pioneer Lodge)にチェックインをしてシャワーを浴びた。ウルル・カー・サンセット・ビューイング・エリア(Uluru car sunset viewing area)には18時ごろ到着した。駐車場スペースを考えて早く着き過ぎてしまったが、刻々と変わり行くエアーズ・ロックを十二分に堪能することができた。

リゾートに戻るとロッジの駐車場に車を置き、予約しておいたアングリ・グリル&レストラン(Arnguli Grill & Restaurant)で夕食をとった。アルコール4杯とエミュー肉の前菜1皿とメイン2皿でA$160.5(約12,500円)だった。

カンガルー肉のステーキ
ラム肉のステーキ

09:00 メルボルン空港発
10:30 エアーズ・ロック空港着
11:30 エアーズ・ロック・リゾート
12:30 ウルル麓散策
17:30 アウトバック・パイオニア・ロッジ チェックイン
19:30 ウルル サンセット
20:30 アングリ・グリル&レストランで夕食

2日目:12月28日(金)
サンライズを見るために、ビューイングスポットのタリングル・ニャクンジャク(Talinguru Nyakunytjaku)へ向かった。このポイントではサンライズ自体は見えなかったが、朝日によって変化するウルルを見ることができた。

その後、急いでウルル登山口へ向かった。12月の入山率は高くないが、状況が整えば8時ごろまでに登山ゲートが開く。登山靴を履き、準備万端で待つこと約30分。まず登れないだろうと考えていたが、レンジャーがやってきて登山ゲートを開けた。気温が上がる前にと急いで登り始めた。

最初の斜面が驚くほど急で一瞬躊躇するが、以前途中まで登ったことがあるので今回は一気に登った。ここまで来るとコバエはほとんどいない。急斜面には鎖が張られているので軍手が役に立った。サングラスなどの小物は斜面で落とすと危険なので、落ちないように準備すると良い。通常であれば往復2、3時間なので重い荷物はほとんどいらない。急斜面の後はアップダウンのある尾根がしばらく続いた。サミットは平らで広かった。この後向かうカタ・ジュタが遠くに見えた。

登山口
サミット
カタ・ジュタ
記念碑

下山するとすぐにカタ・ジュタへ向かった。バレー・オブ・ザ・ウィンズ・ウォーク(Valley of the Winds Walk)の駐車場に到着し、歩き始めたのは10時ごろだった。次第に気温が高くなってきた。日差しも強くなり熱中症気味になったので、1時間ほどで断念し元来た道を戻った。摂氏48度だった。そのままリゾートへ戻り、レストランで昼食をとると、ロッジのベッドで眠り込んでしまった。

この日はリゾートからウルルのサンセットを見る予定だったが、疲れていて起きられなかった。予約しておいたイルカリ・レストラン(Ilkari Restaurant)にも少し遅れてしまった。ブッフェ(A$73)2人分とビール4本を合わせてA$214.5(約17,000円)。エビや生牡蠣も食べ放題でとても充実していた。

05:30 タリングル・ニャクンジャク
05:50 ウルル サンライズ
06:15 ウルル登山
09:30 カタ・ジュタ
14:00 昼食
20:00 イルカリ・レストランで夕食

3日目:12月29日(土)
ロッジをチェックアウトすると、カタ・ジュタ・サンライズ・ビューイング・プラットフォーム(Kata Tjuta Sunrise Viewing Platform)へ向かった。ここではウルルとサンライズを並べて見ることができた。また、間近にそびえるカタ・ジュタの色の変化も見ることができた。

ウルルとサンライズ
カタ・ジュタ

その後、バレー・オブ・ザ・ウィンズ・ウォークの駐車場へ移動し、前日と同じコースを歩き始めた。気温が上がる前だったので今回は歩き通すことができた。

リゾートに戻るとスーパーIGA周辺のレストランで昼食をとり、土産物店で買い物をした。リゾート内のガソリンスタンドでガソリンを入れ、次の目的地ワタルカ国立公園へ向かった。途中マウント・コナー・ルックアウト(Mount Conner Lookout)に寄った。

カンガルーバーガー
マウント・コナー
マウント・コナー

次の宿泊地キングス・クリーク・ステーション(Kings Creek Station)には3時間位で到着した。チェックインしてから分かったのだが、ここはキャンパー向けの施設で、私たちの泊まる場所はテントだった。この辺りはインフラが整備されていない為か、宿泊施設が2つしかなかった。もう一つのリゾートホテルはだいぶ料金が高かった。

テントはしっかりとした作りで、シングルベッドが左右に1つずつと、扇風機が置いてあった。窓部分のジッパーを下げるとメッシュ地になっていて、換気ができた。共用のキッチンとシャワーとトイレがテントエリアにあった。

テントの中はとても暑かったので、レストランでビールを飲んで時間をつぶした。キャンピングツアーの集団が何組かいて、車の荷台に薪とクーラーボックスを積んでいた。バーベキューでもするのだろう。

ラクダバーガー
トカゲ

夕食後はサンセットまで敷地内を散歩した。プールではキャンピングツアー客が水浴びをしていた。まだ暑かったので私たちも足を冷やした。サンセットポイントはそこから10分ほど歩いたところにあった。

夜になると多少涼しくなったが、それでもテントの中は暑く、夜中に何度も目が覚めた。

05:30 カタ・ジュタ・サンライズ・ビューイング・プラットフォーム
05:50 カタ・ジュタ サンライズ
06:30 バレー・オブ・ザ・ウィンズ・ウォーク開始
11:00 昼食
15:00 キングス・クリーク・ステーション チェックイン
17:00 夕食
19:00 サンセット

4日目:12月30日(日)
宿をチェックアウトして、ザ・キングス・キャニオン・リム・ウォーク(The Kings Canyon Rim Walk)の駐車場へ向かった。

最初に登り階段が続き、登り切ったところでサンライズを見ることができた。このトレイルは地形や植物が変化に富んでいて楽しめた。

朝食はリゾートのレストランでとる予定だったが、中途半端な時間だったので全て準備中だった。コンビニで、これから走行するメリーニー・ループ・ロード(Mereenie Loop Road)の通行許可証(A$5/1人)を購入した。この道路はアボリジニの私有地を通過する。

リゾートを後にして間もなく、赤土の未舗装道路メリーニー・ループ・ロードに入った。カーブや起伏が多く、体が浮くこともしばしばだった。2時間位で未舗装道路を抜け、左折してナマジラ・ドライブ(Namatjira Drive)に入り、しばらくして再び左折し、ゴッシズ・ブラフ・クレーター(Gosses Bluff Crater)へ続く未舗装道路に入った。

メリーニー・ループ・ロード(サウンド有)

メリーニー・ループ・ロードは4WD推奨だったが、この道は4WDに制限されていた。デコボコで曲がりくねった道は車体が傾くほどで、スピードはほとんど出せなかった。切り立った岩山を抜けると、クレーターの中は公園になっていた。車から降りて、クレーターになっている周囲の岩山の中の道を登った。頂上は展望台のようになっていて、クレーターがぐるっと見渡せた。

Gosses Bluff crater

その後、ウェスト・マクドネル国立公園に入り、オーミストン・ゴージ(Ormiston Gorge)に行った。駐車場から5分ほど歩くと大きな湖があった。この日も暑かったので皆水浴びをしていた。私たちも湖で体を冷やした。

オーミストン・ゴージ

その日は、グレン・ヘレン・ホームステッド・ロッジ(Glen Helen Homestead Lodge)に宿泊した。この辺りの宿泊施設はここだけで、あとはアリス・スプリングス市内に出ないとない。エアコン付きの広い部屋だった。喉が渇いていたのでバーでビールを飲み、夕食はオープンテラスで食べた。ワイン2杯とサラダとメイン2皿でA$102.52(約8,000円)だった。

カンガルー肉の料理
ラム肉の料理

夕食後、敷地内を散策し夕暮れ時のグレン・ヘレン・ゴージ(Glen Helen Gorge)を見た。

Glen Helen Lodge

06:00 ザ・キングス・キャニオン・リム・ウォーク
09:30 キングス・キャニオン・リゾート
13:00 ゴッシズ・ブラフ・クレーター
14:15 オーミストン・ゴージ
15:00 グレン・ヘレン・ホームステッド・ロッジ チェックイン
18:00 夕食

5日目:12月31日(月)
ロッジをチェックアウトして、すぐ近くのマウント・ソンダー・ルックアウト(Mount Sonder Lookout)に行った。サンライズは見れなかったがソンダー山が見えた。

その後シンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)に急いだ。早朝はロックワラビーと遭遇しやすい。運転中、正面にサンライズが見えた。

ウェスト・マクドネル国立公園の風景


駐車場から歩いていくと左右に岩山が現れ、その先に湖と岩の割れ目が見えた。ロックワラビーは保護色で分かりにくかったが、左右の岩山に何匹もいた。

シンプソンズ・ギャップ
ロックワラビー

その後、レンジャーステーション横のゴースト・ガム・ウォーク(Ghost Gum Walk)を15分ほど歩いた。

ゴーストガムの木

アリス・スプリングスに着くとガソリンを入れ、ハングリー・ジャックス(Hungry Jacks)でハンバーガーを食べた。レンタカーを返却し、出発まで空港で時間をつぶした。

05:30 マウント・ソンダー・ルックアウト
06:30 シンプソンズ・ギャップ
08:30 アリス・スプリングス
11:40 アリス・スプリングス空港発
15:50 メルボルン空港着

感想
日中の暑さを考慮した計画を立てていたら尚良かった。蠅除けネットは、手ごろなものを旅行前に買っておくと良いと思う。

ウルル=カタ・ジュタのトレイルは、全体的に休憩できる日影が少なかった。
エアーズ・ロック登山は、最初の斜面が長く急で、その後もコースを外れると危険な場所が多くあった。頂上では適度に風が吹いていて、平らな台地を遠くまで見渡せるので気持ちが良かった.
カタ・ジュタのバレー・オブ・ザ・ウィンズ・ウォークは、渓谷エリアと草原エリアがある一周コースだった。

キングス・キャニオンでは、浸食された岩の迷路、絶壁から見た谷底、谷の中腹から見上げた絶壁など、飽きることのない変化に富んだコースを楽しんだ。谷底には木々が生い茂り、川が流れ、湖もあった。

ウェスト・マクドネル国立公園は、主要スポットには岩の割れ目と湖があり、静かで美しいオアシスのような場所だった。

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