ボルネオ島でリバークルーズ!野生のテングザル、オランウータン、他

2019年5月(1MYR=27JPY) :

2019年のゴールデンウィーク。マレーシアのボルネオ島で、2泊3日のキナバタンガン・リバー・サファリに参加してきた。現地旅行会社リバー・ジャンキー(River Junkie)のツアーを、WEBから英文メールで予約しクレジットカードで支払った。通信にはDTACのアジア周遊プリペイドSIMカードをネットで購入した。マレーシアはウーバー(Uber)でなくグラブ(Grab)なので、事前にインストールをしておいた。グラブは現金払いも可能。

テングザル

 

旅程
前泊日:コタキナバル泊
1日目:コタキナバル空港~サンダカン空港~セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター~ボルネオ・サンベア保護センター~キナバタンガン
2日目:キナバタンガン
3日目:キナバタンガン~ゴマントン洞窟~サンダカン~コタキナバル空港

 

前泊日:4月30日(火)
この日はキナバル山登頂を終えて、コタキナバル市内のル・メリディアン・コタ・キナバル(Le Méridien Kota Kinabalu)ホテルに宿泊した。

 

1日目:5月1日(水)
コタキナバル空港からサンダカン空港へ移動し、到着ロビーでツアーガイドと合流。セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンターへ向かった。

現在オランウータンの商取引、狩猟、ペットとしての飼育は禁止されている。ここでは既に捕獲されてしまったオランウータンや、森林伐採によって生息地を失ったオランウータンを保護し、リハビリして野生に戻している。

最初にボードウォークを歩き、自然に近い状態でオランウータンを見た。

ボードウォークから見たオランウータン(写真中央付近)

次に、餌付け中のオランウータンをショーウィンドーから見学した。

楽しそうに遊んでる
子連れのオランウータン
食事中
エサを食べに乱入してきた野生の猿

最後に、自然に近い状態で餌付けのオランウータンを見た。この日は運良くオランウータンが近くまで来てくれた。

次に、隣接のボルネオ・サンベア保護センターへ行った。オランウータンと同じ理由で捕獲されたマレー熊をリハビリして野生に戻している。

ニンジンを食べるマレー熊

トウモロコシを食べるマレー熊

見学後、レストランで昼食をとりながら送迎バスの到着を待った。ツアー客を大勢乗せた大型バスに乗って、2時間位でボルネオ・ナチュラル・スカウ・ビリ・リゾート(Borneo Natural Sukau Bilit Resort)に到着した。バンガローまでの通路はボードウォークになっていて、野生の猿がいたが刺激すると危ないので目を合わせないようにした。

ボルネオ・ナチュラル・スカウ・ビリ・リゾート
プライベート・バンガロー
蚊帳付きベッド

夕方のリバークルーズの開始はチェックイン後すぐだったので、レストランでセルフサービスの餅菓子とボルネオコーヒーをとりながら待った。

レストラン
キナバタンガン川

キナバタンガンでは、オランウータン、テングザル、ボルネオゾウ、サイチョウ(鳥)、イリエワニ、がボルネオ・ビッグファイブと呼ばれている。これらを中心に探すこと約1時間半、最初のクルーズでは、テングザル、オナガザル、ブタオザル、ミズオオトカゲを見ることができた。

テングザル
テングザル
オナガザル
ブタオザル

ミズオオトカゲ
リバークルーズの様子

夕食はブッフェ形式で味付けが良かった。ツアーと別料金でビールなどのドリンクが買えた。食後はレストラン2階のハンモックでのんびりと過ごした。

夕食のブッフェ
ハンモック

ナイト・トレッキングは、10人位のグループごとに2名のガイドが付いて周辺を散策した。主に見られるのは小鳥や虫で、運が良ければ小動物を発見できる。懐中電灯は必須だった。

リゾートの近くにいたオナガザル
寝ているカエル
寝ているウスヒメアオヒタキ
クモ

07:05 コタキナバル空港発
07:45 サンダカン空港着
08:00 ツアーガイドと合流
09:00  セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター
10:30  ボルネオ・サンベア保護センター
15:15 ボルネオ・ナチュラル・スカウ・ビリ・リゾート着
16:00 リバークルーズ(夕方1回目)
18:00 夕食
20:00 ナイト・トレッキング

 

2日目:5月2日(木)
猿と鳥の声で目が覚めた。レストランでボルネオコーヒーを飲みながら、早朝リバークルーズの開始を待った。

朝のレストラン
リゾートの近くにいたミケリス

朝のクルーズでは、ビッグファイブのイリエワニがいた。

イリエワニ
イリエワニ
サイチョウ?
アジアヘビウ

リゾートに戻り朝食を終えると、デイ・トレッキングに出かけた。

朝食のブッフェ
テングビワハゴロモ
デイ・トレッキング
リュウキュウムラサキ(雄)

デイ・トレッキングの後、オプショナルツアー参加者は昼食をとらずにバスで出かけて行った。私たちはレストランで昼食をとり、近所の村へ土産物店を探しに出た。あいにく店は閉まっていたが、地元の雰囲気が楽しめた。

マンゴーを落とす村人

マンゴーの実

バナナ
ジャックフルーツ

夕方のリバークルーズでは運よくオランウータンを見つけたが、木の上の方にいてあまり見えなかった。サイチョウもいた。

オランウータン
サイチョウ
ブタオザル
ブタオザルの子供
カニクイザル
イリエワニ
リバークルーズの様子

夕食後、ナイト・トレッキングに出かけた。この夜は途中でレオパードが喉を鳴らす音が聞こえたので、用心して別の道を歩いた。

06:00 リバークルーズ(朝1回目)
08:00 朝食
09:00 デイ・トレッキング
12:00 昼食
13:00 村まで散歩
16:00 リバークルーズ(夕方2回目)
18:00 夕食
20:00 ナイト・トレッキング

 

3日目:5月3日(金)
朝焼けがきれい日だった。レストランでボルネオコーヒーを飲みながら、リバークルーズの開始を待った。

朝焼けのキナバタンガン川
ミズオオトカゲ
カニクイザル
ササゴイ
エンビコウ

朝食とチェックアウトを済ませ、オプショナルツアーのゴマントン洞窟へ向かった。朝のツアーは私たちだけだった。早朝のゴマントン洞窟周辺では高い確率で野生のオランウータンが見られるのだとガイドは言った。前日昼のオプショナルツアーでは見られなかったらしい。実際、道中2か所で見つけて、私たちは車を降りてゆっくりと見ることができた。

ゴマントン洞窟に到着してチケット売り場が開くのを待っていると、目の前の木の上にも野生のオランウータンがいた。比較的低い場所にいたので良く見えた。

オランウータンの母親
オランウータンの子供

ゴマントン洞窟まではボードウォークになっていて、左右の森林にはサルがいた。この洞窟は高級食材であるツバメの巣の宝庫なので、入場が厳重に管理されている。足場のない洞窟の天井にある巣の採取は大変危険で、免許を持たない人が取ろうとして事故が起きたことがあるそうだ。今回は黒い巣がある洞窟に入った。より高級な白い巣の洞窟は別にある。

ボードウォーク
ゴマントン洞窟入口

ツバメとツバメの巣
落ちてしまったコウモリ

ゴマントン洞窟から出ると木々のこすれる音がした。野生のオランウータンが再びいた。朝の食事の時間帯は活動的になっているようだ。

オランウータン

野生のオランウータンを十分に満喫したので帰路についた。ガイドは午後から休暇に入るらしく、途中のショッピングセンターで降りて行った。ドライバーにサンダカン市内のオーシャン・キング・シーフード・スチームボート・レストラン(Ocean King Seafood Steamboat Restaurant)の前で降ろしてもらった。

伊勢海老の刺身
サバベジ
茹でたつぶ貝
伊勢海老の味噌汁

食後、グラブ(Grab)を呼んでイングリッシュ・ティーハウス&レストラン(English Tea House and Restaurant)へ行った。高台の海が望めるレストランで、フルーツとケーキと紅茶をとりながらフライトまでの時間をつぶした。

06:00 リバークルーズ(朝2回目)
08:00 朝食
09:00  ゴマントン洞窟
12:30 オーシャン・キングで昼食
15:30 イングリッシュ・ティーハウス&レストランで休憩
18:30 サンダカン空港発
19:30 コタキナバル空港着

 

感想
猿や鳥の声が聞こえる自然に囲まれたリゾートでの滞在と、ボルネオ島固有の野生動物が見られるリバークルーズはとても貴重な体験だった。2泊3日あればビッグファイブとも遭遇しやすいようだ。
宿泊施設は高床式で清潔感があり、シャワールームも付いていた。レストランではクレジットカードが使えた。スタッフは皆快活で親切だった。
テングザルは容易に発見できたが、木の上の方にいるので双眼鏡は必須だった。写真撮影は、距離があり枝葉の中を動き回るので難しかった。ボルネオゾウはエサを求めて移動するので、今回のクルージングエリアにはいなかった。キナバタンガン川沿いのオランウータンは、木の上の方の枝葉の陰に隠れていて良く見えなかった。早朝のゴマントン洞窟を訪れる方が良いかもしれない。

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